気持ち巻き気味でランチを食べて、
いざ、スイーツ!
おっとその前に、カクテルを忘れていました。
リンゴジュースを般若湯で割ったもので、
ビジュアルはアルコールっぽくないのに、
飲んでみるとこれがしっかりお酒。
般若湯とはご存じの通り、仏教の隠語でお酒を表す。
なかなかのアルコール度数を誇り、味は好みなのだが、
ランチとの相性はもうひとつ。
どちらもさっぱりしたテイストだったので、
むしろしっかりしたアテを迎えた時に、
出会いたいカクテルでした。
失礼、アテじゃなくて、精進料理でした…。
スイーツは、高野山名物のごま豆腐と
パッションフルーツのソースと一緒にピューレ状にしたもの。
ヨーグルトのような感覚でさっぱりいけました。
でも、「抹茶をまとわせた生麩につけて食べてどうぞ」と、
後から読んだメニューの説明書きにあった。
…先に読んでおくべきだった。速効、食べちった。残念。
そして、お皿にはお餅が2つ。
これが地元の名物である焼餅であると気づいたのは、
同じく説明書きを読んだ食後だった。
焼餅は手のひらのサイズくらいある印象だからして、
小さくカットされると、餡が入ったただの餅にしか
感じなかったのだ。おいしかったですが。
てな感じで、しっかりとおいしく完食。
さすがに精進料理らしく、薄口だったけどね。
和歌山市でも何らかのイベントで
食べれるようになったらええのにねぇ。
帰り際、こうやくんのシールが入ったマカロンや、
手ぬぐいをお土産に買ってタイムリミット。
外に出ると、陽射しの強さか、
般若湯カクテルの影響からか、フラッと立ちくらみ。
酔っぱらうなんて、仏門的にはあまりええ行いではないけど、
気持ちの良かった高野山カフェ体験でした。
赤を基調とした空間。窓に面してカウンター席がある
ランチスタートより待つこと35分、
やっと自分の名前が呼ばれた。
正直、後10分遅かったら撤退しようと思っていたので、
ギリギリのタイミングだった。
仕事柄、この手のカフェに1人で入ることには
全く抵抗ないのだが、呼ばれた際にこう付け加えられたのには、
ちょっと気恥ずかしさを感じた。
「『お1人』でご予約のマツモトマサキさま~」
ことさらに1人を強調せんでもいいではないか。
フルネームで呼んでるんだし、わかるっちゅーねん。
そそくさとスタッフの方に手を挙げて、
通されたのは、お1人様が集まるカウンター席。
自分のスペースを確保するには、両隣が女性というのもあって、
若干アウェー感が漂い、しかも逆光。
写真を撮るにはイマイチなコンディションだけど、
文句はいえまい。
自分がオーダーしたのは、高野山カフェ精進ランチと、
高野山ごま豆腐スイーツ、それとリンゴを般若湯で割ったカクテル。
こちらのカフェHY’Sのシェフが、
お店の原点でもあるイタリアンに立ち返り、
実際に高野山に赴いて、金剛峯寺監修のもと
作り上げたメニューだ。
左から、米ナスとポルチーニ茸のアヒーリョ(オイル煮)、とうがんのさっぱり和え、高野豆腐の燻製
高野山らしさを感じたのは、高野豆腐の燻製。
そう、あのダシの染みた高野豆腐をスモークして、
アボガドのムースをサンドしたものだ。
燻製の風味がふわっと香って、でも味はしっかり高野豆腐。
不思議なテイストは、白ワインあたりと合わせても面白いかも。
手前から、さつまいもと黒ゴマのニョッキ、16穀米と香の物
でも、心をわしづかみされたのは、
さつまいもと黒ゴマのニョッキ(手前)。
これ、めっちゃウマい!
キャラメルクリームのソースを絡めたものだけど、
単に甘いだけでなく、ちょっとほろ苦さも感じる
奥深さは、ああ、また食べたい~。
あっちょっと長くなってしまったので、
スイーツは次回で。
(つづく)