cafew

赤を基調とした空間。窓に面してカウンター席がある

 

 

 

 

 

 

 

ランチスタートより待つこと35分、
やっと自分の名前が呼ばれた。
正直、後10分遅かったら撤退しようと思っていたので、
ギリギリのタイミングだった。

仕事柄、この手のカフェに1人で入ることには
全く抵抗ないのだが、呼ばれた際にこう付け加えられたのには、
ちょっと気恥ずかしさを感じた。

「『お1人』でご予約のマツモトマサキさま~」

ことさらに1人を強調せんでもいいではないか。
フルネームで呼んでるんだし、わかるっちゅーねん。

そそくさとスタッフの方に手を挙げて、
通されたのは、お1人様が集まるカウンター席。
自分のスペースを確保するには、両隣が女性というのもあって、
若干アウェー感が漂い、しかも逆光。
写真を撮るにはイマイチなコンディションだけど、
文句はいえまい。

自分がオーダーしたのは、高野山カフェ精進ランチと、
高野山ごま豆腐スイーツ、それとリンゴを般若湯で割ったカクテル。

lunchwこちらのカフェHY’Sのシェフが、
お店の原点でもあるイタリアンに立ち返り、
実際に高野山に赴いて、金剛峯寺監修のもと
作り上げたメニューだ。

 

 

 

lunch1w

左から、米ナスとポルチーニ茸のアヒーリョ(オイル煮)、とうがんのさっぱり和え、高野豆腐の燻製

高野山らしさを感じたのは、高野豆腐の燻製。
そう、あのダシの染みた高野豆腐をスモークして、
アボガドのムースをサンドしたものだ。
燻製の風味がふわっと香って、でも味はしっかり高野豆腐。
不思議なテイストは、白ワインあたりと合わせても面白いかも。

 

 

 

 

lunch2w

手前から、さつまいもと黒ゴマのニョッキ、16穀米と香の物

でも、心をわしづかみされたのは、
さつまいもと黒ゴマのニョッキ(手前)。
これ、めっちゃウマい!
キャラメルクリームのソースを絡めたものだけど、
単に甘いだけでなく、ちょっとほろ苦さも感じる
奥深さは、ああ、また食べたい~。

あっちょっと長くなってしまったので、
スイーツは次回で。
(つづく)