宮廷文化の粋を極めたフエを堪能した後は、
フォンニャケバン国立公園が世界遺産になっている
ドンホイへ向かいます。
今回はその途中、フエ郊外にあるDMZ(De-Military Zone)
を見学します。DMZとは非武装地帯のことで、戦時中に
作られた境界線の名称です。
1954年のジュネーブ協定により、1976年までの22年に
渡り、ベトナムは南北に分断されていました。この22年
という長い間、DMZとなっていたのが、フエから北に
約100キロ、北緯17度線付近のベンハイ川周辺です。
川の北側にはフラッグタワーがそびえ立ち、当時川に
架かっていたヒエンルオン橋が今も保存されています。
歩いて渡ることも可能で、実際に橋を歩いてみると
ブルーとイエローに色分けされた橋の中央には、
たった一本の白線が…。この白線が南北分断地点
(国境)だったと考えると、こうして気軽に撮影など
できる現在が、どれだけ幸せな日常なのかと感謝の
気持ちが湧いてきます。
統一後に建てられた“統一の希望の塔”や、当時の
資料を数多く展示した記念館も見ることができます。
現在、当時の橋の隣には、実際に使用されている
近代的な橋が作られており、自動車やバイクが
ビュンビュン往来しています。残された橋の上に佇み
それを眺めていると、日本人の私でさえも感慨深い
ものがありました。
■ベトナム航空 https://www.vietnamairlines.com/jp/ja/home
■ファイブ・スター・クラブ https://www.fivestar-club.jp/