このサイトは「もっと和歌山」という名前だからして地元情報を発信するのが使命なのはわかっている。でもたまに県外取材に行った時くらいは、未知なる土地のことを書きたい。それはライターのさがなのだから仕方ない。でも「わかやまぶらぶら」と銘打ってる以上、県外情報を発信するとは地域メディアの本分を忘れたのかとおっしゃりたいイマジナリーな誰かの気持ちもわからないでもない(妄想はかどりすぎ)。
県外取材といってもほとんどは奈良か大阪なのだが、年に数回、滋賀県のどこかに召喚されることがある。7月末は滋賀県高島市のとある会社への取材だった。
商売柄、他府県に行くのであれば、なんらかのネタを持ち帰らねばお天道様に申し訳が立たない。できるだけ観光スポットを訪れ、ご当地グルメにありつきたいのだが、今回の取材場所の最寄り駅であるJR近江高島駅に降り立つと、ぽつんとコンビニ一軒やん。家人から滋賀県名物サラダパンをゲットするよう仰せつかったのだが、そこはコンビニ、置いてないよね。周囲に徒歩でいけそうなスーパーもなさそう…。
琵琶湖畔に近づくとお洒落なカフェなんかがあると思うのだが、午後7時には帰宅しないと愛犬がお腹を空かせて暴動を起こすので、長時間の滞在はできない。しかも1時間に1本しか電車が来ない地域。結局、取材も含めて2時間弱の滋賀県滞在になる予感というか確信しかない。何らかの撮れ高がないと、無駄に直射日光を浴びにきただけで遠足(←仕事だろ)が終わってしまううううう。
駅に到着してすぐ目に飛び込んできたのが、海賊?のような男の像。とりあえず写メをおさえておいて、と。よーく見てみると、ロープでけん引している船がとても小さいぞ。いや、この人がでかいのか。ワンピースの連載で暴れていた巨人族よりでかそうだ。
和歌山に戻ってネットで調べてみると、「もともと高島市にある奥高島青少年旅行村というレクリエーション施設が平成4年にガリバー青少年旅行村に名称変更されて、これにちなんでガリバー像が設置されたそうで、高島市がガリバー旅行記の舞台になったわけではございません」とのこと(ボートレースびわこさんのウェブサイトより抜粋)。
JR近江高島駅に設置されていたスタンプもガリバー旅行記の絵柄だったので、地域一丸でガリバー推しなのね。中古車販売も盛んなのかしら(そんなことはないだろう)。
でも今回一番の収穫は、JR湖西線の車内アナウンスだった。滋賀県に向かう車窓の右側に琵琶湖が見えてくる辺りで耳馴染みのあるアーティストの観光アナウンスが流れてきたのだ。めっちゃ地元愛! 以前、彦根市での取材で立ち寄ったスーパーの放送でもその美声を耳にしたと思う。それは気のせい、妖精、夏の所為、ではないのであった。あーイナズマロックに行きたいぞ(なんのこっちゃ)。
(2024.09.04更新)