10年ほど前から仕事で訪れている印南町は、生活圏内の市町を除き県内で最も滞在回数が多く、愛着のある地域だ。寺社仏閣をはじめとした観光地での取材・撮影は数知れず。海沿いのエリアから中央へと車を走らせると、時間が止まったように静かな田舎の風景が目に飛び込んでくる。のんびりとした情景を感じたいがために、集落を訪れることもある。
仕事、プライベート問わず撮影する被写体のトップが、町のシンボル「かえる橋」だ。お決まりの撮影ポイントはJR印南駅を背にした正面の表情。時間があれば橋の真下に回り込み、鉄骨隆々なマッチョ感を狙う。
春には北側の菜の花畑を借景にシャッターを切る。時にはマスコットキャラクターのカッくんエルちゃんにもご同伴いただき、かえるぴょこぴょこみぴょこぴょこ的なコラボをおさめることもある(なんだそりゃ)。
町内にはかえるにまつわるアートやオブジェが点在しているので、隠れキャラ探しの気分で散策するのが楽しい。JR印南駅舎内には、造形作家の松下太一さんが手がけたかえるのオブジェたちが、我が物顔でベンチに陣取っている。
色彩豊かで大好きなかえるたち。どなたかミニチュアの立体物を作ってくれないかな。ちなみに交流施設「かえるの港」には、フォーマル姿のかえるが店番しているので会いにいってみて。すみません、全然隠れていない場所ばかり紹介していますね。
かえる関連の情報をもっと知りたいなら、印南町が発行する冊子『恋して いなみのかえる橋』がおすすめ。ちょっとPRになるのだけど、この冊子はうちの事務所で制作したもので、手前みそだが結構かわいくできています。
冊子には、かえる橋誕生の経緯から完成に至るまでのストーリーや、小ネタなどの情報をQ&A方式で掲載。巻末にはかえる橋の塗り絵もついているので、自分だけのオリジナルかえる橋が描けちゃう。印南町の公式ホームページからPDFを閲覧できるのでよろしければご一読を。あなたもラブリーなかえる橋沼にハマってみないかい?
(2024.08.14更新)