「紀淡海峡」でおなじみの演歌歌手・入山アキ子さんが、2024年8月、和歌山市観光発信人に委嘱された。加太夕陽鯛使として活動している入山さんに委嘱の経緯や意気込み、「紀淡海峡」の魅力についてうかがった。
――和歌山市観光発信人に委嘱された経緯は?
入山さん(以下、入山)
私の曲「紀淡海峡」のご縁で10年前に加太観光協会から「加太夕陽鯛使」を委嘱されました。それから10年間歌い続けたこの曲は、おかげさまで今でもカラオケで人気です。そこで今回ニューボーカルで再録音し、2024年8月7日(水)にテイチクレコードより発売することになりました。先日、和歌山市長に再発売のご報告にうかがったところ、和歌山市観光発信人の話をいただき、「喜んでお引き受けします」という運びになりました。
普段からコンサートなどで全国をまわっているのですが、「紀淡海峡」を歌う直前のトークで、「紀淡海峡をご存じですか?」とファンの皆さんに問いかけると、意外と知らない方が多くて。「和歌山市と淡路島の間の海峡です」というお話や、「夕陽がきれい」「加太という漁師町では鯛の一本釣りという伝統漁法が今も行われており、その鯛がとてもおいしいんです」といったお話をさせていただいて、歌を聞いて加太の魅力をイメージしていただく、ということを続けています。
私は出身の山口県や北海道稚内市からふるさと大使を拝命し、各地のイベントに参加させていただいています。そこでこれらの地域、曲をもう一押ししようということで、「紀淡海峡」も含めた「ザンザ岬」「秋芳洞愛歌」の3曲入りシングルをニューボーカルバージョンとして発売することになりました。少しずつカラオケも歌える状況になってきましたので、原点回帰で、もう一度挑戦してさらに広めたいと思いました。これからさらに歌い続けることで、各地域の魅力を伝えていきたいです。
――紀淡海峡はどういった歌ですか?
入山
曲の冒頭から「燃える夕焼け」という歌詞から始まります。私の恩師である作詞家の先生がある雑誌で見た加太の美しい夕日の写真から構想を練りストーリーを作ってくださいました。曲の1番、2番、3番と歌っていくにつれて、物語の情景が浮かんできます。主人公のドラマとしては、愛する人が目の前からいなくなってしまい、1人残されても強く生きなくちゃいけないという歌なので、ぜひ皆さまにもドラマを感じながら、紀淡海峡の景色を思い浮かべながら聞いてほしいです。
――今後、和歌山市観光発信人として、どういったことに取り組んでいきたいですか?
入山
今回は加太も含めた和歌山市の観光発信人を拝命しましたので、自分自身もっと和歌山市を訪れ、地域の魅力に触れて自分で感じた言葉で全国の皆さんに発信していきたいと思っています。
information
2024年11月17日(日)には「入山アキ子紀淡海峡10周年記念コンサート~列島縦断カラオケ全国大会和歌山予選会~」が和歌山城ホール小ホールで午前11時より開催。同日午後5時からは「入山アキ子紀淡海峡10周年記念ディナーショー~昭和オトコウタ ライブ~」がホテルアバローム紀の国 イタリア料理ツインバードにて開催される。その他、詳しい情報はオフィシャルサイトをチェックのこと。
入山ケイ子 オフィシャルサイト