海南市の酒造メーカー・中野BC株式会社で、10月19日(火)午前10時30分より手仕込みの純米酒『紀伊国屋文左衛門』の“新酒の初仕込み”が行われた。
当日は仕込み蔵で杜氏ら蔵人8人が、1万リットル入る琺瑯(ほうろう)製タンク(直径2メートル・深さ2.5メートル)に、蒸して冷ました酒米と米麹、水を入れ、長さ3メートルの櫂(かい/日本酒作りに使われる長い棒状の道具)でかき混ぜる“初添え”を行った。
杜氏の武田博文さんは、
「今年はここ2年に比べて柔らかい米で、溶けやすく、ふんわりとしたひろがりのある味が期待できる。発酵の進み具合を注視しながら、おいしい日本酒になるよう取り組みたい」と意気込みを語った。
『紀伊国屋文左衛門』は、通常の純米酒では1.8リットル瓶(一升瓶)換算で約3万本を手仕込みされる。今回の純米酒「紀伊国屋文左衛門」令和三年 生原酒は、20~25日間ほど発酵させた後、11月中旬には初搾りを行う予定で、純米酒「紀伊国屋文左衛門」の新酒兼生原酒として、約4千本を全国の酒屋や百貨店に出荷する。
「生原酒」は、純米酒を加水・熱処理などをせず、搾ったそのままを瓶詰めした商品。フレッシュな香りと、新酒ならではの濃厚さが楽しめる。
中野BC株式会社
海南市藤白758-45
フリーダイヤル0120・050・609
http://www.nakano-group.co.jp/product/nihonshu/bunzajunmaigenshu/index.html