2022年の干支である「虎」にちなんで、各地にある虎をモチーフにしたオブジェを巡ってみました! まずは県を代表する虎さんからご登場いただきましょう。和歌山城のアイドル的存在「伏虎像」です。
江戸時代、和歌山城は別名「虎伏竹垣城」と呼ばれていました。これは和歌山城が建つ山が、虎が伏した姿に似ているためと伝えられています。現在の像は二代目で、昭和34年に作られました。初代の像は大正11年に製作されましたが、銅製だったため、第二次世界大戦中に供出されました。ちなみにその虎は立ち姿だったそうですよ。
続きまして、和歌山市北西部にある「和歌山市森林公園」にいる虎さんです。
真正面から見ると、若干目力が強すぎて目のやり場に困りますが、全体的にチャーミングな雰囲気でかわいらしいです。公園には、映画や図鑑などで見たことがあるような恐竜たちの他、象やパンダ、シマウマといった動物の仲間たちが勢ぞろい! しかも水辺にはワニやエリマキトカゲもいるという配置の妙は、自然の素晴らしさをうたう森林公園ならではです。
最後はちょっとマニアックな場所。白浜町にある「南方熊楠記念館」の入口にいる虎さんです。
これは南方熊楠の代表作「十二支考」にちなみ作られた干支彫刻のひとつ。チェーンソーアーティスト・城所ケイジ氏が紀州材を用いて製作したもので、公園内のあちこちに他の作品も設置されているようです。多種多様に生い茂った植物の中にひっそりと佇んでいる姿は、まるでサファリパークさながら。ぜひ現地で探してみてください!