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初心者でもどハマりする!?『紀州伝承田宮流居合術』実技体験に行ってきました。

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どうもです、もっと和歌山/和歌山タウン情報アガサス・ビィ編集Mです。

ちょっと前のお話なのですが『紀州伝承田宮流居合術』の実技体験に行ってきました。

田宮流居合術とは、紀州藩主・徳川頼宣に仕え、お家流としてさまざまな歴史を刻み継承されている伝統のある居合術です。この実技体験では、胴着を身に着け、真剣と同じ重さの模造刀で刀の扱い方を学び、基本となる壱之型「稲妻」の習得をめざします。

この体験プログラムは、和歌山市観光協会が主催する体験コンテンツ『わかやまあそび』のプログラムの1つ。

同コンテンツには和歌山市内の観光資源を使った、学びと癒しの体験プログラムがいろいろあるので、興味のある人は下記をチェックしてくださいませ。

 

http://www.wakayamakanko.com/wakayama_asobi/


体験プログラムの中から自分が選んだのが居合術。運動神経も筋力もついでに財力も持ち合わせていない残念な自分でもできそうかなー楽しそうだし―とお気楽に選んだのでした。

ここで「居合」についてご説明。居合とは自らが攻撃をして勝つことをめざすものではなく、敵の不意の攻撃に応じて、間をおくことなく、我が身を防衛して勝つ所作。紀州藩主・徳川頼宣に仕えた「田宮流居合術」実技体験では、胴着を身に着け、真剣と同じ重さの模造刀で刀の扱い方を学び、基本となる壱之型「稲妻」の習得をめざします。
※以上、説明資料より要点を抜粋。

体験場所は和歌山城南側の岡公園近くにある「武徳殿」。まるで時代劇に出てくるような、いかにも!な雰囲気の武道場。凛とした空気が漂い、自然と背筋が伸びます。しかし…

あかん、帰りたい。

実はこの時、緊張しすぎて帰りたくなる病を発症していたのだが、逃げちゃだめだ逃げちゃだめだと心で唱え、必死に受付を済ませて、胴着を着用。先生方がサポートしてくれるので、ほぼほぼ何もせずに装着完了。体験時の季節は冬だったので、ロンT、パンツ(ズボンね)の上から、胴着を着用し帯をギュギュッと締めます。この日の参加者は私を含めて5人。皆さん、胴着が似合って堂々としてらっしゃる。焦る(笑)。

お借りする刀はもちろん模造刀。といっても、見た目は怪しい光を放つ本物のようで、カッコ良い! しかもそこそこ重い。本物の刀と同じ重量だそうだ。普段からキーボードを叩く以外の運動を全く行っていない自分にとって、これがなかなかキツかった。片手で持つと重くて右腕がふらふら。こんなんじゃ大岩を一刀両断するなんて夢のまた夢。

いよいよ、実際に刀を振り下ろしてみる。フンッ、フンッ! 残念ながらこれがまた様にならない。振っても振っても、先生方のような空間を切り裂く「ヒュン!」という音が鳴らない。「お前と一緒にすんな」というご意見ごもっともです、すみません。

体験では、居合術に関するお話から道場での礼儀作法、刀の扱い方などを丁寧に教えてくれます。それにしても刀の扱い方ってこんなに難しいのか!武士って凄い!尊敬するわ! 特に鞘についている紐(下緒<さげお>というらしいです)の扱いは、不器用な自分の指がもどかしくなるほどどうにもならん!

鞘に刀身を納めようとしてもウマクハイラズギコチナイコトコノウエナイ。心配してくださる先生方の生暖かい眼差しが申し訳なさすぎる…。

冒頭でも書いたように、この体験の最終形は基本となる壱之型「稲妻」の習得。抜刀して襲い掛かる敵に対して、相手が斬りかかってくる寸前に、右足を踏み出し、敵の右腕を切りつける。後ろにさがる敵に対して、再び右足を踏み込んで、真っ向から切り下す。という流れなのですが、手本を示してくれる先生方の所作の美しいこと! 流れるような動きは見惚れてしまいます。これだけでも参加する価値ありです。

なんか私のダメダメポイントばかり書いていますが、心の支え(←おおげさ)となったのが先生方。こんなダメ参加者のために、皆さん優しく丁寧に、そして根気強く教えてくださいました。休憩時間になると、刀や戦国時代に関する知識があふれ出すアツ盛りな先生もいらっしゃいました。

刀の扱いを学ぶだけではない、古き良き日本人の精神性や礼儀作法の大切さも学べる『田宮流居合術』実技体験。刀好きの人はもちろん、ブームにのって時代劇的な世界観に浸るのも良し。未経験者でも安心して体験できます。興味のある人は、参加してみてはいかが? えっ、自分っすか? もっと心技体を充実させて器用さを身につけてから、リベンジということで(笑)