(前回までのあらすじ)
友ヶ島に詳しい宣伝担当「ノナウラー隊長」にナビゲートされ、友ヶ島のレアなスポットを巡り終えた、もっと和歌山/和歌山タウン情報アガサス・ビィ 編集M。旅の終わりに待っていた任務とは――。
※取材は2020年11月下旬に行いました
隊長
今回の締めに「友ヶ島管理事務所」の小嶋俊之所長と、野奈浦広場にオープンしている「らびゅカフェ」の濱田なぎささんに、友ヶ島の魅力を語っていただこう。友ヶ島で活動する人たちの言葉を聞くのもレアな経験なのだ。※撮影時はマスクを外していただきました
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毎日の積み重ねが島の安全・管理につながる
小嶋俊之さん(友ヶ島管理事務所所長)
「タカノス展望台から見る淡路島、大阪方面の景色を最初に見た時、美しさに感動しました。特に天気の良い日は最高。観光客の皆さまには、まずはそこを勧めます」と友ヶ島の魅力について話す小嶋俊之友ヶ島管理事務所所長。2017年より同事務所で勤務している。
島での仕事は、ひとことでいうと友ヶ島の管理全般だが、その内容は多岐に渡る。海岸や広場、各施設の清掃・管理にはじまり、各砲台跡の補修作業、島内の草刈り、キャンプ場管理など。そのなかでも、大雨や台風による災害時の対応は一筋縄ではいかない。
「土砂流入を防ぐために作った土嚢を積み上げたり、流木や倒木、落石の処理などを行います。巨大な岩石を取り除く作業は特に大変です」と振り返る。
事務所には小嶋さんを含めて5人が勤務。週末や観光客が多いシーズンはフルメンバーで、通常は4人で島の安全を守るべく業務を全うする。40年程前は宿直することもあったが、現在は加太漁港より毎朝午前8時15分に出航する漁船に乗って島に出勤。午後4時30分には帰路につく。友ヶ島を訪れる人たちが安全に過ごせるよう日々、全力を尽くしている。
「友ヶ島のいちばんの魅力は、豊かな自然です。海はきれいだし、空気はおいしい。キャンプするのにも最適です。仕事や日常生活で疲れた心を癒しに来てください!」。
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「ひと休みしにお立ち寄りください!」
濱田なぎささん(らぴゅカフェスタッフ)
友ヶ島唯一の店舗として、2019年5月のゴールデンウィークシーズンにオープンしたのが『らぴゅカフェ』。スタッフの濱田なぎささんは同年9月から同店で勤務。朝いちばんの船にお客さんと一緒に乗船して島にやって来る。
「第2砲台に初めて行った時は、まるで外国に来たように心が躍りました。砲台の壊れた様子がカッコ良く見えますし、あそこから眺める海もきれい。淡路島も見えるので好きな場所です」と友ケ島の魅力を話す。
カフェの営業は船が出航する日の午前9時30分から午後4時まで。メニューはドリンク類が中心で、チャイや、濱田さんこだわりのハーブティなど、街で楽しめるようなメニューも楽しめる。広場周辺では濱田さんがセレクトした音楽がさりげなく流れ、テーブル席でまったりくつろげる。散策に疲れたら、ぜひ訪れてみて。
「ここで音楽を聴きながら、ほっとひと息してほしい。自然に囲まれた環境で癒されてください!」。
隊長
長丁場、お疲れ様だったな。レアなスポットばかりだっただろ?
M
友ヶ島には何度か来たけど、今回は説明を受けて初めて知ることばかり。ありがとうございました。
隊長
加太行きの船も到着したことだし、帰るとしよう。いくぞ。
M
ん? ノナウラーは友ヶ島で暮らしているのではないのか?
隊長
生粋の和歌山市民だ。和歌山市●●●12●番地在住、いつでも遊びに来てもよいぞ。なんなら隊員にしてやってもいいぞ。
M
大丈夫でーーーす。
(おしまい)
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