
アンリ・マティス『JAZZ』より《橇(そり)》 1947年 ステンシル、紙 和歌山県立近代美術館蔵
和歌山県立近代美術館は、2022年4月9日(土)より『モダン・プリンツ コレクションにみる世界の版画』を開催する。
版画は、図や文字などのイメージを複製するための技術を用いた表現です。現在では技術の発達と解釈の多様化により、その表現は広がりを見せています。技術自体の歴史は古く、日本には仏教伝来とともに流入し、西洋でもキリスト教の布教によって広まりました。そしてその表現は、さらに近代以降、複製の役割を超えて大きく花開きます。つまり本展のタイトル「モダン・プリンツ」とは、近代版画という意味でありながら、新たな表現を獲得した「美術作品としての版画」そのものを指しています。
和歌山県立近代美術館は、版画についての収集や展示、また調査研究に力を入れてきました。それは和歌山が多くの版画家を輩出してきたことにはじまり、また当館が対象とする近代美術の展開に、版画が大きな役割を果たしていたこととも関わっています。表現のなかにオリジナルと複製の問題を内包した版画は、複製技術の発展にも支えられて、既存の美術概念にさまざまな問題を提起し、その拡張に影響を与えてきたからです。近代美術史に名前を残す多くの美術家たちが、絵画や彫刻の制作とともに、版画の制作を試みています。
今回の展覧会では、当館の20世紀西洋版画コレクションを中心に、日本の近代版画にも影響を与えたエドヴァルド・ムンク、西洋が日本の版画と出会った時代を代表するエミール・オルリクとその周辺、パブロ・ピカソの代表作やアンリ・マティスがその晩年に新たな表現として開拓した切り絵のステンシル作品、そしてアメリカの戦後美術を支えた版画工房と画家の共同作業など、近代版画の多様な側面を紹介し、版画を通じて近代の意味を考えます。
(以上、プレスリリースより)
モダン・プリンツ コレクションにみる世界の版画
開催期間 2022年4月9日(土)~6月26日(日)※5月23日(月)に一部展示替え
会場 和歌山県立近代美術館 2階展示室
開館時間 午前9時30分~午後5時 ※入場は午後4時30分まで
休館日 月曜
観覧料 一般520(410)円、大学生300(260)円 ※( )内は20名以上の団体料金
※高校生以下、65歳以上、障害者、県内に在学中の外国人留学生は無料
※毎月第4土曜は「紀陽文化財団の日」として大学生無料
※毎月第1日曜は無料

ヴァルター・クレム《スケート場》1909年 木版、紙 和歌山県立近代美術館蔵
関連イベント
フロアレクチャー
4月30日(土)、5月15日(日)、5月29日(日)の午後2時より1時間程度、展示室にて開催。※要観覧券
こども美術館部(小学生対象の作品鑑賞会)
5月14日(日)、15日(日)午前11 時より1時間程度。小学生対象で定員6人程度。和歌山県立近代美術館ホームページより事前申し込みが必要。展示室に同伴する保護者は要観覧券。
同時期に開催される展覧会
コレクション展2022‒冬春 特集 若き日の野長瀬晩花
会期 2022年4月17日(日)まで
コレクション展2022‒春夏 特集 生誕130年田中恭吉
会期 2022年4月29日(金・祝)~7月3日(日)
(県立博物館(となり)の展覧会)
企画展「和歌祭と和歌の浦」
会期 2022年3月12日(土)~ 4月17日(日)
特別展「きのくにの大般若経-わざわいをはらう経典-」
会期 2022年4月23日(土)~6月5日(日)
企画展「幕末から明治のきのくに文人画-偉大なる師、野呂介石を慕いて-」
会期 2022年6月11日(土)~7月10日(日)
和歌山県立近代美術館
和歌山市吹上1-4-14
tel.073-436-8690
※新型コロナウィルス感染症の感染拡大状況により予定が変更となる可能性があります。日時の変更など、最新の情報は、同美術館ウェブサイトやSNSをご確認ください。
※館内で実施のイベントについては、参加者多数の場合、必要に応じて人数制限を行います。