和歌山県立近代美術館では、2021年4月24日(土)より企画展『疎密考 Thoughts on Sparseness and Density』を開催する。
2020年、新型コロナウイルスの感染拡大により、全世界で人々の暮らしが一変しました。感染防止のために、いたるところで「密」を避け、社会的距離を保つこと(Social Distancing)が叫ばれ、普段から私たちは他人との距離や、自らの置かれた空間を否応なしに意識させられています。隔てなく人と触れあい、集まって活動し、どこでも自由に行き来できた日々がいまでは大きく変化し、多くの場面で制約あるいは自粛が求められるようになりました。気兼ねなく「密」になれた日常は既に懐かしいものとなり、「新しい生活様式」に順応せざるを得ないいま、私たちの周りの空間ではさまざまな試行錯誤が繰り広げられています。
これまで古今東西の作家も、空間というテーマに対峙し、多様な視点からアプローチしてきました。その中でも「疎密」は重要な意味を持ち、作品の性質を決定づける要素のひとつでもあるといえるでしょう。本展覧会では、人のいる風景やだれもいない風景に表れた疎密、余白あるいは集積といった形で表現された疎密などを作品を通じて紹介し、空間における人やものの距離とそれらの関係について見つめ直します。
(以上、プレスリリースより抜粋)
なお同美術館では、同時期に展覧会『コレクション展2021-春/特集 うちのなかから』を4月24日(土)~7月4日(日)まで開催。また隣の和歌山県立博物館では『きのくに 刀剣ワールド』が4月24日(土)~6月6日(日)まで開催される。
『疎密考 Thoughts on Sparseness and Density』
開催期間 4月24日(土)~5月30日(日)
開館時間 午前9時30分~午後5時 ※入場は午後4時30分まで
休館日 月曜 ※5月3日(祝)は開館、5月6日(木)は休館
観覧料 一般520(410)円、大学生300(260)円 ※( )内は20名以上の団体料金
※高校生以下、65歳以上、障害者、県内に在学中の外国人留学生は無料
※毎月第4土曜は「紀陽文化財団の日」として大学生無料
※毎月第1日曜は無料
関連イベント
■解説付きコンサート「クラシック音楽と疎密」
演奏・解説 西尾恵子(神戸市室内管弦楽団主席ヴァイオリン奏者)
解説 岩野裕一(音楽ジャーナリスト・実業之日本社 代表取締役社長)
日時 5月30日(日)午後2時~午後2時45分
〈プログラム〉
イザイ 無伴奏ヴァイオリンソナタ第5番より 第1楽章
バルトーク 無伴奏ヴァイオリンソナタ第5番より 第4楽章
バッハ 無伴奏パルティータ第2番
場所 和歌山県立近代美術館アプローチプラザ(屋外)
※雨天の場合は2階ホール、入場制限あり ※申込不要、入場無料
■担当学芸員によるフロアレクチャー
日時 4月29日(祝)、5月29日(土)午後2時~午後3時
場所 2階展示室内
※申込不要、要観覧券
■こども美術館(小学生対象の作品鑑賞会)
日時 5月1日(土)、5月2日(日)午前11時~正午
場所 2階展示室内
※定員6人、ウェブサイトにて申込受付中。※小学生は無料、展示室に同伴される保護者は要観覧券
※開催イベントについては、新型コロナウイルスの感染状況により、中止や延期となる場合があります。来館の際は公式ホームページにて最新情報をご確認ください。
※館内で実施のイベントについては、参加者多数の場合、必要に応じて人数制限を行います。
和歌山県立近代美術館
和歌山市吹上1-4-14
tel.073-436-8690
http://www.momaw.jp