4年半ぶりの2ndアルバム『Start LineⅡ~スタートライン2~』を2020年12月30日(水)に発売した和歌山地域密着型アイドルグループ『Fun×Fam(ファンファン)』インタビューの特別編。結成以来、プロデューサーとして彼女たちを引っ張ってきた堀内孝治さんに、『Start LineⅡ』収録曲「桜のさくころ、この場所で。」制作秘話を中心にお話いただきました。
堀内プロデューサー
僕らがFun×Famを始めた10年前は「アイドル戦国時代」。その頃と比べて、関西のアイドルシーンはとても変わって来た。聞いたことのないようなアイドルグループがたくさんいます。でも10年間活動しているアイドルチームはほとんどなく、関西ではおそらくFun×Famだけです。
過去には全国展開を考えていた時期もあったけど、2017年からは地元に軸足を置いた活動を強化しました。その頃から行政などとのコラボも増えて来て、認知度が上がったし、たくさん応援していただいています。それまではリリースイベントで大阪、東京、名古屋などに行ったこともありました。メジャーリリースイベントの時は、渋谷のHMVにも行きました。お客さん、8人しかいなかったけど(笑)。
結成1年目からチームの方向性や展望を話してきた中で、2018年あたりは、活動して「一周回って」みたいな心境だった。そこで「和歌山城の桜」をテーマに、メジャーを終えて最初のシングルとして作りたかった。楽曲のほとんどの詞を手掛けてくださっているマイクスギヤマさんにわざわざ和歌山城まで来てもらって、ロケハンもしました。桜は咲いていない時期やったけど(笑)。
そのように想いを込めて作った10thシングル「桜の咲くころ、この場所で。」のリリースイベントをTSUTAYAWAYガーデンパーク店で開催しました。従来のファン層とは明らかに違うような人たちもたくさん買いに来ていただけて嬉しかったです。この楽曲では県内各地でリリースイベントを開催しました。一番南のエリアは田辺。その時に覚えているのがある家族連れ。イベントの時にファンになってくれて、はーちゃん(中井葉月さん)の卒業イベントにも家族で来てくれました。歌やメディアでの活動を通じて、応援してくれる人たちが、地域で少しずつ増えてきているのを感じます。
次のシングル「ASTERISM~夢見る星座たち~」を2020年6月に発売した時は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、和歌山市、岩出市でのイベント開催でしたが、御坊や田辺でも予想より販売数が伸びていました。イベントを開催していない地域で好評だったことがとても嬉しかった。前作の「桜の~」の影響もあったから、いろんな人が聴いてみたいと思って買ってくれたのだと思いますが、「地域密着」とはこういうことだとその時改めて感じました。
インタビューでも静奈が話してくれたけど、今回の『Start LineⅡ』は、この10年を語る上では確かに濃いアルバムです。メジャーデビューシングル以降の曲が入っている、聴きごたえのある楽曲ばかりで、機会があればぜひ聴いてほしいです。
2021年は結成して11年目。もっと和歌山に密着という流れの中で、確かに全国的な知名度も上がってほしいけど、軸足はあくまで和歌山。これからもFun×Famをよろしくお願いできれば嬉しいです。
和歌山地域密着型アイドルグループ『Fun×Fam』2ndアルバム『Start LineⅡ~スタートライン2~』
発売中 税込3000円
メジャーデビューシングル「未来Yeah!」やメジャー2ndシングル「POWER OF MUSIC」、10thシングルでオリコン週刊チャート6位にランクインした「桜のさくころ、この場所で。」をはじめとした全14曲を収録。CDにはメンバーからのメッセージカードがランダム封入。同様の収録曲でジャケットが違う、AタイプBタイプが同時発売。
公式ホームページ http://www.funfam.net/
公式ブログ http://ameblo.jp/funxfam/
公式Twitter https://twitter.com/funxfamofficial