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和歌山の音楽家・若い才能による南葵音楽文庫ミニコンサート 『徳川頼貞 音楽への旅立ち』開催

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和歌山県立図書館メディア・アート・ホールでは「紀の国わかやま文化祭2021応援事業」として、和歌山の若い才能による南葵音楽文庫ミニコンサート 『徳川頼貞 音楽への旅立ち』を2021年11月20日(土)に開催する。
(以下、ニュースリリースなどより抜粋)

南葵音楽文庫とは、徳川頼倫侯爵(1872~1925年)が設立した私設図書館である南葵文庫の音楽部門に端を発する。財務危機のため、1932年に全ての活動を中止したが、1967年になり、コレクションは人々の前に姿を現し、1977年以降、読売日本交響楽団が所蔵している。和歌山県と同楽団との寄託契約により、2017年、和歌山で一般公開の運びとなった。

徳川頼倫侯爵。イギリス留学時の記念写真より。


このコンサートは、南葵音楽文庫と徳川頼貞を中心に、紀州徳川の歴史と文化を学び、楽しみ、啓発しあうことを目的として集うネットワーク「南葵音楽文庫サポーター」の有志が、その目的のために話し合いを重ねながら企画構成し、和歌山県立図書館や研究者と協働し、また仲間や関係者に協力を求め、今回はじめて実現する演奏会。

曲目は、南葵音楽文庫の特徴的な資料を紹介し、徳川頼貞の音楽歴をたどるかたちで構成。地元の小学生から大学生までの若い才能を中心に、和歌山と里帰りした南葵音楽文庫をつなぐコンサートだ。


以下は同文庫のサポーターであり、コンサートでも演奏するピアニスト・宮下直子さんからのコメント。

 

 徳川頼貞の音楽歴をたどるお話付きのコンサートがスタートします。今回は、頼貞の少年~青年時代に出会った作品を中心に、「薈庭楽話」を引用したお話と演奏で紹介しようと思います。

 徳川頼貞の幼年期からケンブリッジ大学入学までのエピソードを交えて、研究員の近藤秀樹先生の司会で、和歌山ゆかりの小学生から大学生たちが、南葵音楽文庫所蔵の作品を演奏、日本への西洋音楽普及に逸早く貢献した徳川頼貞への関心が、子供たちの演奏を通してさらに高まりますように。

 

なおコンサートの観覧には事前申し込みが必要(入場無料)。詳しくは下記サイトを参照のこと。

https://www.lib.wakayama-c.ed.jp/nanki/event/academy/pdf/2021winteracademy.pdf

 

 

和歌山の音楽家・若い才能による南葵音楽文庫ミニコンサート 1

『徳川頼貞 音楽への旅立ち』

日時 2021 1120 (土)午後 330分開場、午後4時開演
場所 和歌山県立図書館 2  メディア・アート・ホール 
入場無料  ※要申し込み

徳川頼貞と妻の為子。1916年(結婚した年)。

●南葵音楽文庫について、もっと詳しく知りたい人はこちらから

https://www.lib.wakayama-c.ed.jp/nanki/index.html

南葵音楽文庫関連企画
南葵音楽文庫は、徳川頼貞がおよそ1世紀前に収集した世界でも稀な音楽資料コレクション。201712月、初めて和歌山で公開されるようになってから4年。この間、多くの発見があり、ことしは関連した書籍3点が刊行されました。さらに、明日に繋げるために、この11月に特別な1を設定しました。

南葵音楽文庫のシンボルである、三つ葉葵の葉。

 


重要資料報告会
 

日時 20211120)午前11時~正午 
場所 和歌山県立図書館2F  講義研修室
担当研究員 佐々木勉、美山良夫、林淑姫ほか

●所蔵資料の価値発見、再発見 ~南葵音楽文庫の素晴らしさ、価値、凄さ私たちが見つけます。伝えます。~

この4年あまり、研究員たちが詳しく調査すると、つぎつぎと驚きの発見が。「紀要」やレクチャーで一部紹介してきました。半世紀前に「貴重資料」とされた 800 点のほかにもたくさんの大事な資料が見つかっています。それらを「重要資料」として毎年報告しています。

 

南葵音楽文庫アカデミー 

日時 20211120)午後1時30分~午後3時30分 
場所 和歌山県立図書館2F  講義研修室

●貴重資料の保存修復 ~貴重な資料の保存、修復は私が担当しています。~

資料を所蔵している公益財)読売日本交響楽団は、文庫を和歌山へ寄託する前から貴重資料の保存修復に着手、その作業をひとりで担ってきた専門家が、はじめて南葵音楽文庫貴重資料の保存修復の「心と技」を語ります。修復のための特別な道具や、いまでは特殊な材料を、世界にもとめる労苦を紹介する。

関連資料の紹介、再評価 ~南葵からひろがる文化の輪と連なり、当館が所蔵しています。~
 (報告者竹中康彦 和歌山県立博物館、坂口佐知子 和歌山県立図書館、司会美山良夫)

南紀とはことなり、南葵は新しい言葉で、徳川頼倫が設立した図書館を南葵文庫と命名したとき(1899 に始まります。以来、紀州徳川家に関連した文化、社会貢献事業にはしばしば南葵の名のもとに行なわれました。和歌山には南葵に関わる資料が、また頼倫、頼貞自らが関わった遺品が、喜多村進のような側近による南葵文化を伝える資料が、多く残されています。今回は和歌山県立博物館、和歌山県立図書館が所蔵している資料を中心に紹介します。

子どものためのポピュラー連弾曲集(南葵音楽文庫蔵)

 

貴重書庫見学会

日時 20211120午前11時~(研究員 佐々木勉)、午後2時~研究員 林淑姫
場所 和歌山県立図書館2F

リニューアルした南葵音楽文庫閲覧室と貴重な書庫を、図書館員と研究員が案内および説明する約1時間のツアー。

南葵音楽文庫閲覧室リニューアル ~1世紀前の頼貞の熱意が息づく音楽閲覧室にどうぞ~

●貴重書庫見学会年に一度、貴重資料を保管している書庫を案内する。

幼少期の徳川頼貞侯爵。